高齢者を狙う悪質商法にご用心
国民生活センター
高齢者をターゲットにした訪問販売等の被害や苦情が増加を続けています。全国の消費生活センターに寄せられた相談のうち、契約当事者が70歳以上の相談件数は毎年増加し、2005年度は約14万件に達しました。
高齢者は3つの大きな不安「お金」「健康」「孤独」を持っていると言われています。悪質業者は言葉巧みにこれらの不安をあおり、親切にして信用させ、年金・貯蓄などの大切な財産を狙っています。また、高齢者は自宅にいることが多いため、訪問販売や電話勧誘販売による被害が多いのも特徴です。
トラブルに遭わないためには、きっぱり断ることが重要です。相手の手口を知ることも強力な武器になります。
1.相談件数は毎年増加
全国の消費生活センターに寄せられた契約当事者が70歳以上の相談件数は、年々増加しており、2005年度は約14万件で、相談全体の11%を占めています。
契約当事者が70歳以上の年度別推移(2006年10月31日時点)
2000年度 43,336件
2001年度 56,915件
2002年度 76,576件
2003年度 99,033件
2004年度 129,383件
2005年度 138,526件
2006年度 65,380件(前年同期53,520件)
契約当事者が70歳以上の上位販売方法・手口及び合計件数(2005年度、2006年度の総計、2006年10月31日時点)
- 1位 家庭訪販(55,342件、27.1%)
- 特徴:
- 販売業者が消費者の自宅を訪問し、商品やサービスを勧誘・販売する方法。強引な勧誘や長時間に及ぶ勧誘など、問題も多い。
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- 2位 電話勧誘(17,175件、8.4%)
- 特徴:
- 消費者の自宅へ電話をかけ、商品やサービスを勧誘する。不意打ち性や交渉過程が書面に残らないという特質により、強引な勧誘や明らかな虚偽説明が目立つ。
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- 3位 次々販売(10,187件、5.0%)
- 特徴:
- 一人の消費者に次から次へと契約させる商法。同じ商品または異なる複数の商品を次々に契約させるケースや、複数の業者が次々に契約させるケースなどがある。
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- 4位 販売目的隠匿(7,310件、3.6%)
- 特徴:
- 商品やサービスの販売であるという目的を意図的に隠して消費者に近づき、不意打ち的に契約させようとする販売方法。
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- 5位 点検商法(7,026件、3.4%)
- 特徴:
- 「点検に来た」と言って訪問し、「水質に問題がある」「ふとんにダニがいる」など不安をあおって商品やサービスを販売する商法。
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- 6位 SF商法(5,529件、2.7%)
- 特徴:
- 閉め切った会場に人を集め、日用品などをただ同然で配って雰囲気を盛り上げた後、最終的に高額な商品を契約させる商法。
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- 7位 無料商法(4,151件、2.0%)
- 特徴:
- 「無料サービス」「無料招待」「無料体験」など「無料」であることを強調して勧誘し、最終的に商品やサービスを購入させる商法。
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- 8位 当選商法(3,464件、1.7%)
- 特徴:
- 「当選した」「景品が当たった」「あなただけが選ばれた」などと特別な優位性を強調して消費者に近づき、商品やサービスを販売する商法。
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- 9位 被害にあった人を勧誘(二次被害)(2,514件、1.2%)
- 特徴:
- 一度被害に遭った人を再び勧誘して、二次的な被害を与えること。「以前原野商法で購入した土地が高く売れる」などと言って、過去の被害救済を装い、再度金銭を支払わせるケース。
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- 10位 過量販売(2,469件、1.2%)
- 特徴:
- 商品やサービスについて必要以上の量や長期間の契約をせまる販売方法。結果として必要なかったり、高額な契約にいたることが多い。
※これらのデータは、すべてPIO-NET(全国消費生活情報ネットワークシステム)の2006年10月31日時点のものです。
クーリングオフと消費者センター
2.消費者の不安へ言葉巧みにつけ入る業者
以下に、「お金」「健康」「孤独」、それぞれに関連する相談事例をまとめました。
○お金
低金利が続くなか、仕事についていない人にとって「お金」への不安は尽きません。特に、最近は新たな金融商品が次々に発売され、選択肢が多様化・複雑化しています。「近々満期になる定期預金を有利な条件のものに変更」「銀行に預金しても少しも増えない。外貨預金よりもさらに有利な為替取引をすれば、月々100万円くらいの利益が出る」等、「高利子、高収益」を強調し、リスクについて十分な理解を得ないまま契約を迫りトラブルになるケースが跡を絶ちません。
また、資金的には住宅の維持管理が手一杯である高齢者に対し、「無料」と言って耐震診断をさせ、地震で瓦が落ちると不安をあおり、高額な屋根工事を勧める手口もあります。